2019年11月07日

モミジバスズカケノキ(Platanus×acerifolia)黄葉

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とうとう白い世界に入ります。遅ればせながらというか、例年に比べずいぶんと遅い初雪を迎えました。昼頃から降り出し、あっという間に銀世界になりました。その後少しは融けたものの、明日の朝は再び銀世界となる可能性大とみています。18:40の気温0℃。
モミジバスズカケノキの黄葉です。来年は緑のうちに採取しなくては、と反省しています。
先日も書いたように、モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキとの交雑種。前者がヨーロッパ東南部からヒマラヤに分布するの対して、後者は合衆国中部から東部が原産地です。上原(1961)は、17世紀末にスズカケノキの苗木の中に変わったものがあり、それを固定して…ということを書いています。16世紀または17世紀に入ってから、誰かがアメリカからアメリカスズカケノキをヨーロッパに持ち込んで開花するまでの大きさになって、それがスズカケノキと交雑したと考えればよいのでしょうか。アメリカスズカケノキはイギリスを含むヨーロッパには気候的に適さず、ほとんど用いられていないといいます。
モミジバスズカケノキの英名はLondon Plane。イギリスでは並木に用いられ、ロンドン市内のスズカケノキのほとんどはモミジバスズカケノキだそうです。2002年・2005年の2回ロンドンを訪れたことがありますが、中心部の公園や街路樹などにプラタナスが植えられていて、それが高さ30m近くあるのをみてビックリしたことを思い出します。
北海道ではなかなか自然樹形のモミジバスズカケノキにお目にかかる機会がありません。真駒内のエドウィン・ダン記念公園に大木があるのを確認してはいますが…。かなり強剪定しても生育する樹種なので、街路樹では毎年のように剪定され、そこからは元の樹形を想像することすらできません。
2019/11/02

〔参考文献〕
荻沼一男,1996,スズカケノキ科,週刊朝日百科 植物の世界,090,8-183〜8-184,朝日新聞社
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房


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2019年11月05日

アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)葉

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日中気温が下がってきたような気がしていたのですが、夕方は思いのほか暖かかったようです。20:50の気温、5℃。
アメリカスズカケノキの葉です。
アメリカの中央平原よりも東側に自生しています。湖畔・池沼畔・河岸などの湿ったところや肥沃な盆地などに生育。
1900(明治33)年に当時目黒にあった林業試験場にプラタナス類の種子が持ち込まれ、その種子から育てた苗の中にアメリカスズカケノキがあったということは記録されているようですが、アメリカスズカケノキがいつもたらされたかについてはよくわかりませんでした。
樹高が50m近くにもなる大木が50年ほど前までは残っていたようで、上原先生は『(アメリカの中部・西部を旅行したときに)日本においてプラタナス類を並木以外の用い方にあって目撃したことがない著者は、この地方を旅行して村邑のはづれに、農場や農民の家の近くに見上げるばかりの大木で刈込を行っていない自然形そのままのものを見るごとに内心驚きの目を見はったものである』と書いています。
札幌の公園でも植えているところがありますが、この葉を採取してきた個体は頂部が枯れ(折れ)ていました。寒さにはあまり強くはないらしく、ひょっとしたら寒さが原因の先枯れなのかもしれません。
2019/11/02

〔参考文献〕
United States Department of Agriculture,National Forest Service,Southern Research Station,Platanus occidentalis L.
https://www.srs.fs.usda.gov/pubs/misc/ag_654/volume_2/platanus/occidentalis.htm 2019/11/05
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房

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2019年11月03日

アメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキ

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最高気温は10℃前後だったと思うのですが、風がなく「小春日和」。22:10の気温1℃。明日の朝は霜が降りるかもしれないなぁ。
アメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキの葉です。
今までプラタナスとしてほぼ一緒くたにしていたのですが、いろいろ調査をしなければならないことがあり、そこではひとまとめにするのはまずいということで、2種の葉を並べてみました。
日本で知られているスズカケノキ科スズカケノキ属には、スズカケノキ(Platanus orientalis)・アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)・モミジバスズカケノキ(Platanusxacerifolia)の3種があります。モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキの自然交雑種です。
図鑑によればアメリカスズカケノキもモミジバスズカケノキも葉の大きさ(葉身長)は12〜20cm、切れ込みは大きくは3裂または5裂とあります。切れ込みの深さが異なり、アメリカスズカケノキは葉身の1/2よりも浅く、モミジバスズカケノキは切れ込みは葉身の1/2くらい。若いときの葉裏を見るとアメリカスズカケノキは星状毛が多く、つまり毛深いので見分けがつくようです。
モミジバスズカケノキの葉の形にはさほど多様性がないのですが、アメリカスズカケノキの葉の形は変化に富み、葉一枚だけを持ってきて「さて、どっち?」といわれるとけっこう悩みそうです。樹皮は、アメリカスズカケノキは粗く剥がれ、色はほぼ褐色。これに対してモミジバスズカケノキはいわゆる迷彩色風に樹皮が剥がれます。樹皮の写真を下に載せます。左がアメリカスズカケノキ、右がモミジバスズカケノキ。
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一般的に街路樹でプラタナスとして植栽されているのはモミジバスズカケノキです。
2019/11/02

〔参考文献〕
荻沼一男,1996,スズカケノキ科,週刊朝日百科 植物の世界,090,8-183〜8-184,朝日新聞社
林将之,2014,山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類,759pp,山と渓谷社
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 23:33| Comment(0) | 葉っぱだより