2018年10月20日

シラカンバ(Betula platyphylla var.japonica)果穂とタネ

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午後からは曇ってしまいました、午前中は秋晴れ。久しぶりに裏山散歩、そして芸術の森経由というコースでした。21:10の気温6℃。もう暖房入れています。
シラカンバの果穂とタネです。
本当は先っちょのほうからバラバラとタネが飛び散っていくのですが、ガラス面に載せたたきに尻の方がらばらけてしまいました。薄い膜のような翼を持つものがタネです。ちょっと厚みを持った十字架のように見える部分は果鱗と呼ばれタネとタネを隔てる壁のような役割を果たします。
シラカンバの果穂は一斉にばらけてしまうことはなく、ひと冬かけてチビチビ(といってもけっこう大量ですが)と種子散布しています。3月末ころシラカンバが多い林縁などで積雪断面を観察すると、シラカンバのタネの果鱗が何層かに分かれて現れます。
シラカンバのタネは散布されてからの寿命が短いため、一斉に発芽条件が悪いところに飛んでしまうと生き延びることができません。このためいろんな条件のところ飛んでいけるように、ダラダラとタネが飛び散るものと考えられます。大げさに言えば、種としての生存戦略なのでしょう。
2018/10/20
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2018年10月07日

エゾノリュウキンカ(Caltha fistulosa)タネ

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曇り。雨、夕べから降り続いていましたが、今は止んでいます。幸い強い風は吹かず、「嵐」ではありません。11:50の気温15℃。
エゾノリュウキンカのタネです。
エゾノリュウキンカというよりヤチブキの方が通りがいいかもしれません。
6月末、ニセコに「森のようちえん」のお手伝いに行ったときに沢の小径で見つけていただいてきました。花の時期には目を奪われるのに、終わってしまうと見向きもしなかったかもしれません。初見です。
Wikipediaによれば、キンポウゲ科植物は『雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている』ということ。だから袋果が開くとこんなふうにタネが出てくるのですかね。
と、書きつつも「心皮」のことがうまく理解できず、書けていません。
食べる話、北海道医療大学の堀田清先生のページをご覧下さい。
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~maruho/2b-03ezonoryukinka.html
アイヌの人たちも食の材料として利用したようです。アイヌと自然 デジタル図鑑をご覧下さい。
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/book/detail.php?page=book&book_id=P0258
2018/06/27

〔参考文献〕
Wikipedia,キンポウゲ科,https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%A6%E3%82%B2%E7%A7%91 ,2018/10/07
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2018年10月05日

ハシドイ(Syringa reticulata)タネ

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今は高曇りの様相になりましたが、秋晴れの一日でした。16:10の気温16℃。
ハシドイのタネです。
採取してきたときには果実の中でしたが、部屋においていたら果実が開いてきてタネがこぼれ落ちてきました。
一年ほど前に採取。このころ膝を痛めてしまい、2週に一度ほど整形外科でヒアルロン酸を注射していました。病院の前の街路樹から採取してきたことを思い出しました。
和名の由来を調べたことがありました。これがなんと、よくわからないらしい。牧野(1961)も上原(1961)もひと言も触れていません。辻井先生は『倉田博士が、(燃やすとパチパチ)跳ねることから「走る木」がその語源ではないか、と考察しておられる』と書いています。巻末の出典から「倉田悟,1963,日本主要樹木名方言集」ではないかと思われます。
北海道の林業関係者の間ではドスナラとも呼ばれます(と、私は思っていますが、北海道の方言でしょうか)。以下北方植物園(1968)から引用します。
『ドスナラの名も、こんな(薪として燃やすとパチパチ跳ねて着物に穴をあけた)ところからきたらしい。ハシドイは幹のハダにイボがあり、樹皮はサクラの幹みたいにむけるが、ちょっと見ると、枯枝がナラに似ている。“ドス”とは悪口を強めるときの北海道方言。ろばたで大きくはね、ワタ入れなどにウマの目玉ぐらいの焼け穴をあけられる。思わず「このドス!」。これがドスナラになったのではないか、とアイヌ研究家で知られる詩人更科源三さんの解釈である』。()内は私が加筆。
2017/10/12

〔参考文献〕
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
上原敬二,1961,樹木大図説3,1276pp,有明書房
辻井達一,1995,日本の樹木 都市化社会の生態誌,296pp,中公新書,中央公論社
朝日新聞社編,1968,北方植物園,330pp,朝日新聞社

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 16:26| Comment(0) | Seed