2017年01月08日

ニセアカシア(Robinia pseudoacacia)冬芽

170108_web_R_pseudoacacia_Bud_170108_41_02_300_600.jpg


午前中は曇っていましたが、午後は晴れ。強い陽射しを感じます。14:40の気温マイナス2℃。さっき屋根から落ちた雪の雪はねをしていましたが、汗ばむほどでした。
ニセアカシアの側芽です。というか、葉痕です。冬芽は隠芽といって葉痕の中に隠れています。
徒長枝のトゲは禍々しいほどの鋭さを持ち、折った枝を摘まむようにして持ち帰りました。で、ふと別の個体を見るとほとんどトゲが目立たない枝がありました。持ち帰りスキャンして見ると、トゲにはならなかったけれど、なろうとした痕跡があります。どのような理由でトゲが発達しなかったのか、わかりません。
ニセアカシアのトゲは托葉起源で、托葉針 (stipular spone) というそうです。
以前、「葉っぱだより」というメルマガ(私信)で、ニセアカシアの名前のことを調べたことがあったのでコピペで転載します。
ニセアカシアという名称は明治期の林学者・造園家本田静六が名付けたとされています。林学系ではニセアカシアと呼ぶことが多く、植物学系ではハリエンジュと呼んでいます。ハリエンジュは1886(明治19)年に植物学者松村任三(まつむらじんぞう)が名付けました。中国名「刺槐」に因むといいます。本田静六・松村任三についてはwikipedia等で調べてください。本田静六は、私にとっては鉄道防雪林を日本に紹介し、その基礎を築いた人、ということで頭の中に残っています。
「ニセ」アカシアはかわいそう、ということでほかの名前も提唱されたことがありました。和田垣博士という人はヒノキアスナロに倣って「アスアカシア」を、北海道帝国大学の宮部金吾は属名の「ロビニア」を提唱したそうですが、定着しませんでした。でもフランスでは「ロビニエ」の方が通るそうな。
2017/01/08

〔参考文献〕
筑波大学 BotanyWEB,さまざまな葉
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/leaf2.html 170108閲覧
上原敬二,1961,樹木大図説2,1203pp,有明書房
大橋広好,1995,ハリエンジュ, 朝日週刊百科 植物の世界,49,5-28〜5-29,朝日新聞社
朝日新聞社編,1968,北方植物園,330pp,朝日新聞社
辻井達一,1995,日本の樹木 都市化社会の生態誌,296pp,中公新書,中央公論社




posted by Satoshi SONDA@ARCS at 15:23| Comment(0) | 冬芽

2016年12月31日

ハリギリ(Kalopanax pictus)冬芽

161231_web_K_pictus_Bud_161231_01_01_300_600.jpg


2016年もわずか数時間ということになりました。この1年、後世には歴史の転換点と刻まれるのではないと思えるような激動の年だったと感じています。幸い大晦日は穏やかに暮れようとしています。16:00の気温マイナス4℃。
ハリギリの冬芽です。
頂芽、側芽を守るようにトゲが伸びています。
若芽はタラノキのようにはおいしくない(私、山菜が苦手で両方食べませんが)といいますが、ひょっとしたらこの若芽を好む動物もいるのでしょうか。それとも進化の過程でこれが大好きという動物たちに遭遇し、自衛のためこのトゲを発達させたのでしょうか。
以前に比べるとブログの更新回数は少なくなってきています。始めたころは週に1回程度アップできればいいかな、ぐらいに考えていたので、まぁそんなペースになってきたというところでしょうか。ボチボチで来年も続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2016/12/31

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 16:35| Comment(0) | 冬芽

2016年12月15日

トチノキ(Aesculus turbinata)頂芽

161215_web_A_turbinata_Bud_131204_40_01_300_600.jpg


さっきまで降っていましたが、今は止んでいます。22:00の気温マイナス7℃。
トチノキの頂芽です。
トチノキの頂芽は芽鱗にくるまれているばかりではなく、樹脂にも覆われています。ガラス面に載せたときにそれがベッタリとついたので、樹脂がプリズムがわりになってしまい色分解が生じ、ちょっと変な画像になっています。
この樹脂の役割、冬芽を寒さから守るためとも虫などに食べられないようにするためともいわれていますが、よくわかっていないらしいです。
樹脂はなぁに?って調べていたら、昆虫写真家の海野和男さんのブログに行き当たりました。トチノキの樹脂に取り込まれてしまったフユシャクの雌の写真でした。興味のある方、こちらからどうぞ。
http://www.goo.ne.jp/green/life/unno/diary/200303/1047817568.html
2013/12/04
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 22:17| Comment(0) | 冬芽