2019年01月30日

ノリウツギ(Hydrangea paniculata)冬芽

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快晴です。14:20の気温0℃。たぶん市内は真冬日を脱しています。
ノリウツギの冬芽です。
冬芽や葉痕は樹種ごとに特徴がはっきりでるので、わかりやすいといえばわかりやすい。ちょっと取っつきにくいのですが…。
葉痕、葉が落ちた痕です。斎藤(2009)の表現を借りると『やや隆起し、大きく、倒松形・三片形ないし浅いV字形で、幅3〜10mmある。維管束痕は3個あり、突出する』。
ひょっとしたらと思って「ふゆめがっしょうだん」を開いてみたら、ノリウツギもありました。これまで撮った冬芽のスキャンをあんな風に並べてみたら面白いかな?
冬芽・葉痕は妄想逞しく眺めることができるので楽しいです。頂芽と葉痕を正面から見た姿、私はジンギスカン時代のモンゴルの騎兵の顔に見えてしまいました。みなさん、なにに見えましたかねぇ。
2013/12/05

〔参考文献〕
斎藤新一郎,2009,フィールド版落葉広葉樹図譜,399pp,共立出版
富成忠夫、茂木透=写真:長新太=文,1986,ふゆめがっしょうだん,27pp,福音館書店
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 14:50| Comment(0) | 冬芽

2019年01月14日

ヤチダモ(Fraxinus mandshurica)冬芽と枝の断面

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この連休、とても天気に恵まれ、今日はほぼ快晴です。ただしその分朝の冷え込みは厳しく、この冬の最低気温を記録したかもしれません。15:20の気温マイナス3℃。
ヤチダモの頂芽、側芽と1年生枝の断面です。
米倉ほか(2003-)によれば、現在、学名はFraxinus mandshuricaとなっています。これまで使ってきたFraxinus mandshurica var. japonicaはsynonymとなっています。
頂芽の形は、斎藤(2009)によれば『大きく円錐形またはピラミッド形をして…、1対の予備芽ないし頂生側芽をともなう』とあります。この画像ではそれがよく見えませんが、拡大すると予備芽が確認されます。また1年生枝はについては『きわめて太く、径6〜12mmあり…、鈍い4稜をもつ』と記述されています。側芽は十字対生となっています。そして側芽の位置では枝が側芽のついている方向に扁平になっています。画像の右下の状態です。次の側芽の位置では扁平の方向が90度ねじれます。画像右上の断面は、ねじれの変換点付近で切断したものです。このあたりは『鈍い4稜』というよりも円形に近くなります。
2年生枝以降はどんなふうになっているのでしょう?今回はそこまで気が回らずに採取してきました。次回以降、3年生枝あたりまで気をつけて観察してきたいと思います。
2019/01/13

〔参考文献〕
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info
斎藤新一郎,2009,フィールド版落葉広葉樹図譜,399pp,共立出版
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 16:02| Comment(0) | 冬芽

2019年01月06日

ハルニレ(Ulmus davidiana var.japonica)花芽と葉芽

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昨日の吹雪はどこへやら、という感じで晴れました。16:50の気温マイナス5℃、曇りです。
ハルニレの冬芽、花芽と葉芽です。
枝の根元近くにある丸い芽が花芽、先の方にあるちょっと尖った芽が葉芽です。この枝を採っていたご近所のハルニレは、大豊作の年ほどには花芽はつけていませんでしたが、まぁ並作というあたりでしょうか。
結実周期は不規則だそうです。1980年代中頃の論文では、14年間調べたところ並作以上の結実年の発生間隔は平均3.5年だったとのこと。感覚的には3〜4年程度かと思っていたのですが、大きくは違いませんでした。調査とか研究とか、実際にやってみると当たり前の結論しかでないことがほとんどです。私のような立場だと「未知のことが!!!」なんてことはまずなく、何となく経験的に感じていたことをデータで現すことができた、という場合がほとんどです。ここで参考にした14年間調査して…、という研究もたぶんそれに似たケースかと思います。大発見ではないけれど、苗木をつくるという場面ではとても重要な情報です。研究者たちの話を伺っていると、だんだんこういうプリミティブな研究は認められなくなってきていると感じます。長期的に観察を続けていかないとわからないことがたくさんあるはずなのですが、1・2年で結論が得られるような研究ばかりが評価されるようです。経験や知恵の部分をデータ化していくような息の長い研究が評価されるようになって欲しいものです。
ところで、以前ハルニレを播種して苗木をつくらなければならないことがありました。パットにいい加減に播いておいても発芽率は高く、苗木をつくりやすい樹種であると感じました。シードトラップでの採取〜播種〜発芽〜本葉〜成長の過程をざっと1枚の写真にまとめました。いろいろとパラレルに作業を進めていたので、全工程に日付を入れるとややこしくなります。あまりいい記録ではありませんが、播種から発芽まで2週間程度でした。
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2019/01/01

〔参考文献〕
佐々木忠兵衛,1985,道央自生広葉樹の着果の周期性,日林北支論,34,130-132,日本林学会北海道支部

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:39| Comment(0) | 冬芽