2019年06月23日

オオバボダイジュとシナノキ 葉の裏

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午前中は昨日の天気を引きずるような曇り空でしたが、午後からは陽射しが差していました。21:00の気温13℃。
オオバボダイジュとシナノキの葉の裏です。左がオオバボダイジュ(Tilia maximowicziana)、右がシナノキ(Tilia japonica)。
オオバボダイジュは葉の裏には星状毛が、と図鑑には記されています。確かに毛深いことがわかります。ただ、いまひとつ「星状毛」という状態を理解していません。4倍のルーペではまだはっきりせず、10倍程度まで倍率を上げないと「星状毛」という形状がわからないのかもしれません。今度はニコンのファーブルで覗いてみます。
2016/06/23
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2019年03月16日

モミ属(Abies)3種の葉っぱ比べ

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夜半の雪が積もって、今朝は銀世界でした。それでも大きな道路の雪はあっという間に消えてしまって、歯医者に向かう9:30ころには黒々と舗装がでていました。20:10の気温マイナス1℃。
モミ属3種の葉です。左からトドマツ(Abies sachalinensis)、モミ(Abies firma)、ウラジロモミ(Abies homolepis)。それぞれ表裏が対で、左が表、右が裏です。
先週の土曜日に開催された緑花懇話会という勉強会に樹木医の方が持ってきたのをいただいて帰ってきました。札幌の豊平公園にあるウラジロモミとされているものは、実はトドマツとウラジロモミの交雑種だった、という話題提供にあわせて交雑したものの枝先と一緒にお持ちいただいたものです。
北海道でモミ属とトウヒ属の違いを説明するときに、「触ってみて下さい。葉の先が桃割れしていて痛くないのがトドマツ(モミ属)、葉の先が尖っていて痛いのがアカエゾマツかエゾマツ(トウヒ属)」と話しているのですが、モミが混じるとそうはいかないのですね。
確かにトドマツとウラジロモミは葉先は桃割れしていますが、モミは葉先が二叉で鋭く尖っています。ただし、二叉で鋭く尖るのは陰葉か若い葉の場合だそうです。今回持ち帰ったモミは、葉が羽状についていたのできっと陰葉だったのだと思います。手が届く位置というのは陽が当たらない場合が多いですから…。
そういえば5年半ほど前になりますが、真駒内にある六花文庫の前によくわからないモミがある、ということでFB上でSOSを発信し、ウラジロモミと教えていただいたことがありましたっけ。でも、20年以上前になるけれど、あの建物(改装前)と庭木の評価にいったんだったよな。あのウラジロモミをなんて記録してきたんだろう…???
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2019/03/16・2013/11/16

〔参考文献〕
中川重年 編,1994,検索入門 針葉樹,188pp,保育社


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2018年12月19日

フウ(Liquidambar formosana)紅葉

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あまり強い降り方ではありませんが、しんしんと降っています。18:30の気温マイナス3℃。
フウの紅葉です。
和歌山県九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」、その駐車場の端っこに数本植えられていたフウから落ち葉をいただいてきました。押し葉状態で持ち帰っています。
カエデの仲間かしらと思って、きれいな落ち葉を拾っているおばさんたちに「これなんですか?」と尋ねると、「フウ、木偏に風って書くんだよ」と教えてくれました。葉が枝先にまとまって着く感じなのでちょっとわかりにくいのですが、フウは互生。カエデ類は対生なので、そこに着目すれば迷うことはないのでしょうね。えらそうに書いていますが、初めてお目にかかった樹種です。
フウはAPG体系ではフウ科(Altingiaceae)に分類されています。クロンキスト・新エングラーではマンサク科(Hamamelidaceae)でした。フウ科フウ属ということになっています。
フウは中国中南部や台湾が原産地で、日本には享保年間(1720年ころ)に中国からもたらされ、庭に植えられたりしたようです。大阪、中川木材産業のホームページに掲載されている「新・木偏百樹(もくへんひゃくじゅ)」によれば、『日本には1727年(享保12]ころ渡来し、当時のものが皇居内(皇居吹上御所]に残っている。これは八代将軍徳川吉宗が当時の楓の評判を聞きき、中国との通商を通じ苗木3本を取り寄せ、江戸城内に 植樹したものである。あとの2つは家康を祀る日光東照宮境内と徳川家菩提寺の上野寛永寺境内に植樹したという。そういえば山口蓬春の日本画に「新宮 殿杉戸楓4分の1下絵」(楓]というのがあり、見事な紅葉が描かれている。現在はこの絵は千代田区にある山種美術館の収蔵されている』ということです。徳川吉宗のお膝元、ひょっとして和歌山県にはフウがたくさん植えられているのでしょうか?
和名フウは中国語表記の「楓」によるもの。カエデも楓と書きますが、実は間違いなのだそうです。
学名の属名Liquidambarは、ラテン語のliquidus(液体)とアラビア語のambar(琥珀)の合成語。フウの樹脂はいい香りがして、それを漢方では「楓香脂(ふうこうし)」と名づけ、解毒,止痛,止血あるいは結核などの薬として用いられるとのこと。この樹脂がトロッとして琥珀色なのでしょうか。種小名formosana(formosanus)は、台湾の、という意味。
私が初見。ということで、写真も添付します。
上左 全景 上右 さまざまな色の紅葉
下左 樹皮 下右 果実(痩果の球状集合体)
2018/12/14-2018/12/08

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〔参考文献〕
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
北村文雄,1994,フウ属,園芸植物大事典2,1998-1999,3099pp,小学館
中川勝弘,新・木偏百樹 ふう,http://wood100.net/newmoku78.html /2018/12/19
コトバンク,楓香脂,https://kotobank.jp/word/%E6%A5%93%E9%A6%99%E8%84%82-1403306 /2018/12/19
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