2020年10月29日

キタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)種柄

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昨日よりも肌寒いけれど、まぁまぁ小春日和でした。20:30の気温、4℃。
キタコブシの種柄です。
スケールと画像のバランスが悪いのですが、1200dpiでスキャンした画像を縮小しないでそのまま載せました。上原(1961)はjこれを『種糸』と表現したことは昨日のブログに書きましたが、細い植物繊維が縒られて糸のようになっている様はまさに『種糸』といいたくなる気持ちがわかります。
この種柄の糸の正体については、昨日と同じく廣野郁夫さんという方のホームページからそのまま引用します『正確には珠柄内を走る道管の二次肥厚部が伸びたものとされる』とあります。
なんでこんなものを着けているのかねぇ、という考察も書いてありますので、ぜひそちらをご覧ください。
わかってないことがたくさんあるんですよねぇ…。
2020/10/05

〔参考文献〕
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房
廣野郁夫,木のメモ帳,続・樹の散歩道 モクレン科の種子の糸は何のため?
https://kinomemocho.com/sanpo_funiculus.html 2020/10/28
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:47| Comment(0) | Fruit

2020年10月28日

キタコブシ(Magnolia kobus var. borealis)果実

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小春日和でした。21:10の気温、6℃。
キタコブシの果実です。
10月4日に北大に行ったときに構内で拾ってきた集合果。一日部屋の中に置いてたら袋果が開いて赤い仮種皮が顔を出しました。ああ、そういえばへその緒みたいなのがついてるんだったよな、と思いだして袋果から仮種皮を引っ張り出しました。
この「へその緒」みたいなもの、『種柄』と呼ぶらしい。多少不正確な表現ですが、タネの元となる胚珠が子房内でくっついている場所を胎座といいます。この胎座と胚珠を結ぶのが「珠柄」。この「珠柄」が結実後も残っている状態が「種柄」ということになりそうです。牧野(1961)は種柄ということばは使わずに『袋果が開裂すると赤色の種子が白糸によってたれ下がる』と書いています。上原(1961)は同じものを『種糸』と表現しています。ただし、両者ともコブシについての記載です。
ほんとうに垂れ下がるのか、と疑問を抱いた方もいらっしゃいます。ネットで調べていて出会ったのですが、廣野郁夫さんという方の「木のメモ帳」というホームページの中にその疑問が述べられていました。「続・樹の散歩道 モクレン科の種子の糸は何のため?」というページにあります。図鑑での記述を比べたり、広範囲に観察したり、はたまた室内実験をしてみたりして、実際には『垂れ下がらない』事実を詳述しています。そしてこの画像のように種柄が見える状態は人為的なものなのではないかという推測に至っています。
確かにキタコブシにしもホオノキにしても高いところで結実しているので、細かなところまでは見たことがありません。実際にはこのように拾ってきたものを見てあれやこれやと言っているわけです。ひとが言っていることを鵜呑みにしないで自分で観察・確認する、大事なことですよね。
2010/10/04・2020/10/05

〔参考文献〕
清水建美,2001,図説植物用語事典,323pp,八坂書房
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房
廣野郁夫,木のメモ帳,続・樹の散歩道 モクレン科の種子の糸は何のため?
https://kinomemocho.com/sanpo_funiculus.html 2020/10/28
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 22:21| Comment(0) | Fruit

2020年09月23日

アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)果実

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曇り時々晴れ、でいいかな?あのジェットコースターのように気温が変化した夏は、過ぎてしまえばあっという間に終わり、季節は冬に向かっています。20:00の気温13℃。たぶん例年よりは暖かく、葉の色づきも遅いように感じられます。
アメリカスズカケノキの果実です。
この果実だけで同定できるはずもなく、葉と樹皮を確認してきています。一度、スズカケノキ・モミジバスズカケノキ、そしてアメリカスズカケノキの果実やら葉やら冬芽やら、同時に採取して並べてみたいものだとは思っていますが、なかなか3種類が植栽されている場所はまだお目にかかっていない。どこぞの樹木園に行ったらあるのかもしれないなぁ…。
子供のころ、長い果柄を持って振り回して遊んでいた、相手の頭をたたくように…。痛かったなぁ。たぶんモミジバスズカケノキだったのだと思うのですが、当時は同定しようなんて気はなかったから、もう不明。
冬、もう春に近いころになると、この果実は根元に毛が生えた痩果となってばらけて旅立ちます。今の状態の堅さからは信じられないのですが…。
痩果はこちらから。
http://scanbotanica00.sblo.jp/article/114503184.html
2020/09/19

ところで、果実のとげとげのようなもの、どうもこれは花柱の痕らしい。そう言えれば、花も見たことがないぞ!!

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:17| Comment(0) | Fruit