2020年10月31日

シラハギ(Lespedeza thunbergii ssp. thunbergii f. alba)花

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還暦を過ぎてから空沼岳の麓の中古住宅を購入し、現在「ダッシュ村」状態で家の周りの整備に励む友人のところに遊びに行ってきました。2時間ほど外の薪ストーブを囲んで雑談。ちょっと煙臭くなって帰ってきたところです。16:30の気温、7℃。
シラハギの花です、たぶん。
園芸種を同定できる図鑑を持っていないので、「だぶん」の域をでません。白花のハギにはシラハギとシロバナミヤギノハギがあります。笠さんのブログ(2012)によれば『ミヤギノハギの枝はしなやかに垂れ下がるほどよく伸びるのに対し、シラハギの枝は花火がパッと散るように、まっすぐに伸びていきます』とあり、シロバナミヤギノハギも垂れ下がるようです。その枝の伸び方から見ると、これはシラハギでした。葉をみても、ミヤギノハギの小葉は細長く頂小葉の葉柄が長いのに対し、この画像の葉は楕円形で頂小葉の葉柄は短いものでした。このあたりから「たぶん、シラハギ」としました。ミヤギノハギとシラハギの葉の比較は、文末の参考資料として載せた笠さんのブログを参照してください。
いろいろ調べている中でちょっと混乱しています。小学館の園芸植物大辞典(1994)によれば、『(シラハギ:Lespedeza japonica L.H.Beileyは)よく栽培される園芸種で、ニシキハギ(Lespedeza japonica L.H.Beiley 'Nipponica')の白花型である』とあります。ニシキハギそのものは、東京大学総合博物館によれば『野生種であるビッチュウヤマハギが栽培されている間に他の種と交雑をして生じたいろいろな型の雑種の集合と考えられる。したがって、これも園芸種として独立させるのが適切であると判断した』。たぶん、シラハギの学名の方が先に登録されてしまい、その後園芸種としてニシキハギが登録されたので、学名だけからみると妙な感じがするのかもしれません。
ところが最近の学名は、
シラハギ:Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. alba (Nakai) H.Ohashi et K.Ohashi
ニシキハギ:Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii 'Nipponica'
ミヤギノハギ:Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. thunbergii
シロバナミヤギノハギ:Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. miyagialba H.Ohashi et K.Ohashi
ビッチュウヤマハギ:Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. angustifolia (Nakai)
となっていて、Lespedeza thunbergii subsp. thunbergiiの品種扱いになっています。分類の変更がAPG体系によるものかどうかわかりませんが、これらのハギ類はかなり近縁にある種類という評価になったようです。このあたりは専門の学会誌にあたらないとわからないですね。
2020/10/27

〔参考文献〕
笠 康三郎,もう一つのハギ シラハギ,青柳庵日記,2012,http://blog.sapporo-ryu.com/?eid=142 2020/10/31
秋山忍,1994,ハギ属,小学館編,園芸植物大事典2,1769-1772,3099pp,小学館
秋山 忍,動く大地とその生物,植物,16 ツクシハギ −ハギ属(マメ科)の分類−.東京大学総合博物館
http://umdb.um.u-tokyo.ac.jp/DKankoub/Publish_db/1995collection2/tenji_shokubutsu_16.html 2020/10/31
学名は
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info 2020/10/31
による。

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2020年10月23日

コスモス(Cosmos bipinnatus)花

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風雨。比較的気温が高かったので震えるようなことはなかったのですが、時折傘を差せないような強風も。22:20の気温、10℃。
コスモスの筒状花の子房はいつ膨らみ出すのか? ちょっと気になって、舌状花がすべて咲いている状態のものと2枚しか残っていないものとを採取してきました。断面はちょっと手抜きをしたので、きれいに切れませんでしたが…。
舌状花がすべて残っていると、まだ筒状花がこんんもりと盛り上がる状態にはなっていません(画像左:断面)。子房が膨らむと舌状花は落花(画像中央)? 花弁だけが落ちてしまうのか、舌状花そのものが落ちてしまうのか、そこまでは観察が行き届きませんでした。で、最後は昨日使った画像だけれど、筒状花だけになってしまう(画像右)。
スキャンして記録を残す方法だと、採取してきてしまうのでカメラと違って同じ個体を追いかけることができない。このあたりが欠点といえば欠点、というかスキャンしてからしかじっくりと観察しない自分のうかつさかな?
2010/10/14・2020/10/22


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2020年10月22日

コスモス(Cosmos bipinnatus)筒状花

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秋晴れのいい天気でした。昨日初霜が降りたせいか、一気に黄葉が進み、このあたりはなんとなくピークかもしれないと思わせる葉の色づきでした。19:20の気温、15℃。1時間半前より1℃アップしている。
今日から通常のScan Botanicaに戻ります。
コスモスの筒状花です。
舌状花が散ったあと、じっくりと観察したのは初めてです。どうも舌状花が散ると種子が充実しはじめ、子房が膨らむので筒状花の中心付近が盛り上がるような形になるらしいです。2〜3日前にネットで調べたら載っていたのですが、そのときにメモって置かなかったので、出典がわからなくなってしまいました。今度、舌状花が着いた状態の断面と比べたものを載せてみます。
同じキク科でも、ヒマワリなどは筒状花が受粉して結実したあとでも舌状花が残っていますが、コスモスは萎れて散ってしまうようです。この過程にあるものはうまく探せませんでした。
2010/10/14




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