2018年11月05日

ユリノキ(Liriodendron tulipifera)黄葉

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曇り空ながら、今日もまずまずの気温。19:20の気温9℃。
ユリノキの黄葉です。札幌大通公園で拾ってきたものです。
アメリカ中部から東部にかけてが原産地、日本には明治の初めにもたらされたといいます。渡来には2つの説があって、一つは1878(明治9)年オーストリア大博覧会のときに田中芳男さんという人がタネを日本に持ち帰り、新宿御苑で発芽させ栽培したというもの。もう一つは明治初年、アメリカ人のモーレーさんという人が伊藤圭介さんという人にタネを贈り、それを自宅の庭で栽培したというもの。どっちが本当かなんて、もうわからないですよね。
和名の「ユリノキ」というのは、属名Liriodendron=「ユリ+木」で、これがそのまま和名になったのだそうです。属名の由来をもうちょっと詳しく書くと、leirion(ユリ)+dendron(樹木)。花の形がユリに似ているからといくことです。ユリノキの花、とっても高いところに咲いているので実物は見たことがありません。種小名tulipiferaは「チューリップ形の花のさく」ということ。英語名はtuliptreeとかtulip poplar。
とっても成長が速い樹種で、5年で樹高5.73m、10年で8.46m、…、30年で19.80mという記録が残っています。ヤナギ並のスピードです。
ユリノキに関しては「ユリノキという木 魅せられた樹の博物誌」という本が出版されています。ずいぶん昔に買い求めていたものですが、まだ中身を読んでいません。これを機にちゃんと読んでみようかしら。
2011/11/02

〔参考文献〕
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房
USDA Plants Databasae
https://plants.usda.gov/core/profile?symbol=litu(ユリノキ)
毛藤勤治・四手井綱英・村井貞充・指田豊・毛藤國彦,1989,ユリノキという木 魅せられた樹の博物誌,301pp,アボック社出版局
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 19:45| Comment(0) | 葉っぱだより

2018年11月04日

サトウカエデ(Acer saccharum)紅葉

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今日もまたいいお天気でした。午前中は自然ウォッチングセンター主催の「ときわ自然散歩」。島田さんと鎌田さんのガイドで常盤の真駒内川あたりをぶらついてきました。ワイワイいいながら周りの自然をみて歩くのもいいものですね。このときの成果は後日。
サトウカエデの紅葉です。
10月22日、大通公園から拾ってきたものです。葉の変異がけっこうあるので、樹名板がついていないところで葉だけ見ると、迷いそうです。
学名の種小名saccharumは「砂糖の」という意味。英名はSugar Maple。メイプルシロップを採る、言わずもがなの木です。サッカリンという人工甘味料、60歳過ぎの年代ならよく聞き覚えがあるでしょう。
カナダの国旗に使われている樹種ですが、それがなぜ使われるようになったのか、上原(1961)は次のように説明しています。
『1812年英仏両軍は森林中に会戦しその時英軍は真紅色の軍服を敵軍の目から隠すため上衣をさきカヘデの小枝をさしこみ進軍したがそのために迷彩の効を示し勝利を得た。それから50年後キャナダ軍隊はこの葉を部隊の軍旗模様に用うようになり、葉の形は国花として使われるように至ったのである』。
「1812年英仏両軍は」という部分は誤っているようで、1812〜14年にかけてはアメリカがイギリスに宣戦布告してカナダを侵略した「米英戦争」のことだと思います。
実のところこれまで、メープルシロップが大量に採れるからサトウカエデを国旗に使っていると思い込んでいたのですが、迷彩用に役立ったからなのですね。初めて知りました。
かつて北海道にも導入されてメープルシロップを採取しようと試みたことがあったものの、失敗したようです。ただ上原(1961)は『最近には復活の機運である』と書いています。そう、その後もうまくいった話は聞いていませんね。
2018/10/22

〔参考文献〕
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
上原敬二,1961,樹木大図説2,1203pp,有明書房
亀井高孝・三上次男・林健太郎・堀米庸三 編,2000,世界史年表・地図,64pp,吉川弘文館


posted by Satoshi SONDA@ARCS at 19:52| Comment(0) | 葉っぱだより

2018年10月30日

ハンノキ属6種の葉っぱ

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今朝はいい天気、と思って出てきたらポツポツ。空は晴れているのに、路面は濡れています。手稲初冠雪とか、11:40の気温8℃。ぐぐっと寒さが身にしみます。
ハンノキ属6種の葉っぱです。昨日の「花のあとさき」という勉強会で利用したものをアレンジしました。図には記入し忘れましたが、マス目は1cmです。
上段左から、
ケヤマハンノキ(Alnus hirsuta var. hirsta
コバノヤマハンノキ(Alnus inokumae
ハンノキ(Alnus japonica
下段左から、
ミヤマハンノキ(Alnus viridis ssp. maximowiczii
ヒロハハンノキ(Alnus x mayrii nothovar. glabrescens
ウスゲヒロハハンノキ(Alnus x mayrii
ヒロハハンノキはハンノキとヤマハンノキ(Alnus hirsuta var. sibirica)の雑種、ウスゲヒロハハンノキはハンノキとケヤマハンノキの雑種とされています。
コバノヤマハンノキはもともと北海道に自生していたかどうか怪しい樹種です。ケヤマハンノキという設計にもかかわらずコバノヤマハンノキが植栽されている例を多々見ています。またこの画像のウスゲヒロハハンノキも同様にケヤマハンノキという設計箇所に植えられていたものです。種子採取の段階で混じってしまったのでしょうが、もう少し気をつけて欲しいものだと思います。
学名の変更もあり、ときどき整理しないとわけがわからなくなりそうです。
2012/07/03・2018/10/30

〔参考文献〕
佐竹義輔ほか編著,1993,フィールド版日本の野生植物 木本,219pp,平凡社
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info 2018/10/30
※nothovar.
偽の意味 交雑種などで亜種以下に相当する場合、nothovar. / nothof. のように使われます。
野山の花たち -東北と関東甲信越の花-,学名の見方10,
http://hanatachi.sakura.ne.jp/pl_y2/sub/gaku_n0.html, 2018/10/28
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 12:18| Comment(0) | 葉っぱだより