2019年11月14日

カラマツ(Larix kaempferi)黄葉

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まだ現地調査が残っていた身としては今年の暖かい秋は助かっていました。が、とうとういつもの冬がやってきそうです。今日の夕方から白いものがチラホラしだし、今は2〜3cmほど積もっています。20:50の気温マイナス6℃。
カラマツの短枝の黄葉です。
昨日までの調査地でグイマツと記録されている箇所があって、そこから球果を採取してきました。カラマツと比較したくて裏山のカラマツ林に入ってみたのですが、林齢が50年近くで下枝はすっかり枯れ上がっているので着果状態で採取するのは難しく、1個だけ球果を拾ってきただけでした。その時に、そういえばカラマツの黄葉はまだスキャンしていなかったかも、と思って採取してきました。ちょっと触れれば葉が落ちてしまいそうな状態でちょっと不安でしたが、足早に戻ってきて何とかスキャンしました。
話は逸れますが、2010年に浦幌の道有林を見学したその足で、石井山林(2011年から三井物産所有)を訪れたことがありました。ここには1926年植栽のカラマツ(先代カラマツという名だと思う)があって、その高さと太さに目を見はった覚えがあります。個人が持つ森林で、いろいろな思い込められていたからそこまで育てられたのではないかと思っています。
今日行った裏山は札幌市の市有林。都市環境林として通常の人工林とは異なる取り扱いなのですが、「思いを込める」というのは難しいでしょうねぇ…。
2019/11/14

〔参考文献〕
三井物産の森/石井山林,
https://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/contribution/environment/forest/about/data/12/index.html ,2019/11/14
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 22:40| Comment(0) | 葉っぱだより

2019年11月07日

モミジバスズカケノキ(Platanus×acerifolia)黄葉

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とうとう白い世界に入ります。遅ればせながらというか、例年に比べずいぶんと遅い初雪を迎えました。昼頃から降り出し、あっという間に銀世界になりました。その後少しは融けたものの、明日の朝は再び銀世界となる可能性大とみています。18:40の気温0℃。
モミジバスズカケノキの黄葉です。来年は緑のうちに採取しなくては、と反省しています。
先日も書いたように、モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキとの交雑種。前者がヨーロッパ東南部からヒマラヤに分布するの対して、後者は合衆国中部から東部が原産地です。上原(1961)は、17世紀末にスズカケノキの苗木の中に変わったものがあり、それを固定して…ということを書いています。16世紀または17世紀に入ってから、誰かがアメリカからアメリカスズカケノキをヨーロッパに持ち込んで開花するまでの大きさになって、それがスズカケノキと交雑したと考えればよいのでしょうか。アメリカスズカケノキはイギリスを含むヨーロッパには気候的に適さず、ほとんど用いられていないといいます。
モミジバスズカケノキの英名はLondon Plane。イギリスでは並木に用いられ、ロンドン市内のスズカケノキのほとんどはモミジバスズカケノキだそうです。2002年・2005年の2回ロンドンを訪れたことがありますが、中心部の公園や街路樹などにプラタナスが植えられていて、それが高さ30m近くあるのをみてビックリしたことを思い出します。
北海道ではなかなか自然樹形のモミジバスズカケノキにお目にかかる機会がありません。真駒内のエドウィン・ダン記念公園に大木があるのを確認してはいますが…。かなり強剪定しても生育する樹種なので、街路樹では毎年のように剪定され、そこからは元の樹形を想像することすらできません。
2019/11/02

〔参考文献〕
荻沼一男,1996,スズカケノキ科,週刊朝日百科 植物の世界,090,8-183〜8-184,朝日新聞社
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房


posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:02| Comment(0) | 葉っぱだより

2019年11月05日

アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)葉

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日中気温が下がってきたような気がしていたのですが、夕方は思いのほか暖かかったようです。20:50の気温、5℃。
アメリカスズカケノキの葉です。
アメリカの中央平原よりも東側に自生しています。湖畔・池沼畔・河岸などの湿ったところや肥沃な盆地などに生育。
1900(明治33)年に当時目黒にあった林業試験場にプラタナス類の種子が持ち込まれ、その種子から育てた苗の中にアメリカスズカケノキがあったということは記録されているようですが、アメリカスズカケノキがいつもたらされたかについてはよくわかりませんでした。
樹高が50m近くにもなる大木が50年ほど前までは残っていたようで、上原先生は『(アメリカの中部・西部を旅行したときに)日本においてプラタナス類を並木以外の用い方にあって目撃したことがない著者は、この地方を旅行して村邑のはづれに、農場や農民の家の近くに見上げるばかりの大木で刈込を行っていない自然形そのままのものを見るごとに内心驚きの目を見はったものである』と書いています。
札幌の公園でも植えているところがありますが、この葉を採取してきた個体は頂部が枯れ(折れ)ていました。寒さにはあまり強くはないらしく、ひょっとしたら寒さが原因の先枯れなのかもしれません。
2019/11/02

〔参考文献〕
United States Department of Agriculture,National Forest Service,Southern Research Station,Platanus occidentalis L.
https://www.srs.fs.usda.gov/pubs/misc/ag_654/volume_2/platanus/occidentalis.htm 2019/11/05
上原敬二,1961,樹木大図説1,1309pp,有明書房

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 22:03| Comment(0) | 葉っぱだより