2019年11月03日

アメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキ

web_191103_P_occidentalis_acerifolia_Leaf_191102_03_01-01_PC_900.jpg


最高気温は10℃前後だったと思うのですが、風がなく「小春日和」。22:10の気温1℃。明日の朝は霜が降りるかもしれないなぁ。
アメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキの葉です。
今までプラタナスとしてほぼ一緒くたにしていたのですが、いろいろ調査をしなければならないことがあり、そこではひとまとめにするのはまずいということで、2種の葉を並べてみました。
日本で知られているスズカケノキ科スズカケノキ属には、スズカケノキ(Platanus orientalis)・アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)・モミジバスズカケノキ(Platanusxacerifolia)の3種があります。モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキの自然交雑種です。
図鑑によればアメリカスズカケノキもモミジバスズカケノキも葉の大きさ(葉身長)は12〜20cm、切れ込みは大きくは3裂または5裂とあります。切れ込みの深さが異なり、アメリカスズカケノキは葉身の1/2よりも浅く、モミジバスズカケノキは切れ込みは葉身の1/2くらい。若いときの葉裏を見るとアメリカスズカケノキは星状毛が多く、つまり毛深いので見分けがつくようです。
モミジバスズカケノキの葉の形にはさほど多様性がないのですが、アメリカスズカケノキの葉の形は変化に富み、葉一枚だけを持ってきて「さて、どっち?」といわれるとけっこう悩みそうです。樹皮は、アメリカスズカケノキは粗く剥がれ、色はほぼ褐色。これに対してモミジバスズカケノキはいわゆる迷彩色風に樹皮が剥がれます。樹皮の写真を下に載せます。左がアメリカスズカケノキ、右がモミジバスズカケノキ。
web_191103_P_occidentalis_acerifolia_Stm_191017_PC_900.jpg

一般的に街路樹でプラタナスとして植栽されているのはモミジバスズカケノキです。
2019/11/02

〔参考文献〕
荻沼一男,1996,スズカケノキ科,週刊朝日百科 植物の世界,090,8-183〜8-184,朝日新聞社
林将之,2014,山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類,759pp,山と渓谷社
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 23:33| Comment(0) | 葉っぱだより

2019年08月14日

シロヤナギ(Salix dolichostyla ssp. dolichostyla)葉

web_190814_S_d_dolichostyla_leaf_190813_40_01-01_PC_900 .jpg


晴れ。窓から吹き込む風は秋風です。19:30の気温、19℃。
シロヤナギの葉です。
久々に葉っぱをスキャンして仕上げたような気がします。
シロヤナギは葉だけを見るとタチヤナギ(Salix triandra)に似ているのですが、タチヤナギは二次伸びした葉が赤みを帯びることと細粒分が多い基質で生育することからシロヤナギと判断しました。図鑑では次のように記述されていますが…。
シロヤナギ:長楕円状披針形〜披針形、長さ5〜11cm、小波状細鋸歯縁
タチヤナギ:長楕円状披針形、長さ5〜15cm、細鋸歯縁、裏面やや粉白色
並べてみるとわかりやすいと思うので、いずれやってみましょう。
シロヤナギ・タチヤナギともに学名が変わっています。ヤナギ類がいろいろ整理されて学名も変わってきていることは気がついていましたが、まだひとつひとつには当たっていませんでした。まぁ気がつくたびに辞書登録していきましょう。
シロヤナギの種小名は、dolichoが長いという意味で、stylaは「style:花柱」。来春は花を見なければなりませんね。
2019/08/13

〔参考文献〕
佐藤孝夫,2011,増補新版 北海道 樹木図鑑,345pp,亜璃西社
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info ,2019/08/14
David Gledhill,2008,THE NAMES OF PLANTS,426pp,Cambridge University Press

web_190814_s-2019-08-13 10.23.19.jpg

web_190814_s-2019-08-13 10.23.28.jpg


posted by Satoshi SONDA@ARCS at 18:35| Comment(0) | 葉っぱだより

2018年11月12日

チョウセンヤマナラシ(Populus tremula var.davidiana)黄葉

web_181112_P_t_davidiana_y_lesf_181104_40_01-01_PC_900.jpg


曇り、この時期にしては気温は高めでしょうか。9:30の気温10℃。
チョウセンヤマナラシの黄葉です。
昨日アップしたヤマナラシは部分的にクロロフィルが未分解状態でした。数枚の葉を持ち帰ったのですが、この中にはチョウセンヤマナラシも混じっていて、これは一部が紅葉。葉の一部でだけアントシアニンが形成されたと考えてよいのでしょうか。
鮮やかに紅葉・黄葉する葉にばかり目がいきますが、ちょっと地味に黄葉する葉でもいろんなことが起きているのかもしれません。もうちょっとの間、落ち葉を観察することができます。丁寧に見てみようかしら。
2018/11/04

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 09:47| Comment(0) | 葉っぱだより