2019年01月20日

クロミノウグイスカグラ(Lonicera caerulea ssp. edulis var. emphyllocalyx)花と果実

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曇り空でしたが、気温が0℃近くまで上がり、外遊びには最高の日でした。20:00の気温マイナス5℃。
クロミノウグイスカグラの花と果実です。北海道民としては「ハスカップ」の方がわかりやすいかな。
対生の葉の葉腋に花芽をつけます。以前も書いたのですが、2つの花の子房が合一しているのであたかも1つの子房から2つの花が咲いているように見えます。左が開花、右が果実の状況です。

以前、クロミノウグイスカグラの和名の由来を調べたことがあります。
「ウグイスカグラの仲間で、実が黒いから」というのが名前の由来ということになります。
が、ウグイスカグラは、というと、よくわかっていないらしいという見解が多いのです(牧野,1961)・(城川ほか,2001)。
ただ辻井(2006)は『これは、「ウグイスの鳴き始める早春に・お神楽の舞に似た」花、というなんと手の込んだものである。なるほどスイカズラやヒョウタンボクの花びらが反り返ったり、雄蘂が長く伸びたりしている様子は、そういえば巫女が舞っているさまに似ていないこともない』とけっこう断定的に書いています。この本の主な参考文献を見ると「朝日百科 植物の世界」が載っているので、そちらに目を通すと『この花の形を神楽の舞に見立てたのだという(福岡,1994)』とありました。また、別名としてウグイスノキといい、ウグイスの鳴く早春に花が咲くことから名付けられた、とあります。

ここからは私が想像をたくましくして、名前ができていった過程を再整理してみることにします。
@最初は、ウグイスが鳴くころに咲く木として、今は別名とされているウグイスノキという名が付いた
A開花期だけではなく花の形も名前に取り入れ、神楽の舞に似ていることから「ウグイス+カグラ」となった。
というようなことでしょうか。

ところが、よくはわからないけれど、という前置きをしながらこれとはちょっと違う由来を書いているものもあります。カグラはカウラが転訛したもので、「狩り座」がなまったもの、つまりウグイスなどの小鳥を捕らえる場所の意味だというのです(城川ほか,2001)。定説がないということで、さらにもうひとつありました。ウグイスが飛び跳ねながら、この花や実をついばむ姿を見て、神楽を踊っているように見えたので(高橋,2002)。
一方は「舞」というちょっと優雅な姿、一方は「罠」とでも言っていいような実用的な姿。どちらが本当の由来なのかわかりませんが、できれば優雅な方から名付けられたと思いたいなぁ…。
2018/05/30・2017/07/06

〔参考文献〕
牧野富太郎,1961,牧野新日本植物図鑑,1060pp,北隆館
城川四郎・高橋秀男・中川重年ほか解説/茂木透 写真,2001,山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物,719pp,山と渓谷社
辻井達一,2006,続・日本の樹木 山の木、里の木、都会の木,230pp,中公新書,中央公論社
福岡誠行,1994,ケヨノミ 週刊朝日百科 植物の世界9,1-284,朝日新聞社
高橋勝雄,2002,山渓名前図鑑 野草の名前 春,367pp,山と渓谷社


posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:42| Comment(0) | Flowers
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