2019年01月06日

ハルニレ(Ulmus davidiana var.japonica)花芽と葉芽

web_190106__U_d_japonica_bud_190101_05_01_1200_PC_900.jpg


昨日の吹雪はどこへやら、という感じで晴れました。16:50の気温マイナス5℃、曇りです。
ハルニレの冬芽、花芽と葉芽です。
枝の根元近くにある丸い芽が花芽、先の方にあるちょっと尖った芽が葉芽です。この枝を採っていたご近所のハルニレは、大豊作の年ほどには花芽はつけていませんでしたが、まぁ並作というあたりでしょうか。
結実周期は不規則だそうです。1980年代中頃の論文では、14年間調べたところ並作以上の結実年の発生間隔は平均3.5年だったとのこと。感覚的には3〜4年程度かと思っていたのですが、大きくは違いませんでした。調査とか研究とか、実際にやってみると当たり前の結論しかでないことがほとんどです。私のような立場だと「未知のことが!!!」なんてことはまずなく、何となく経験的に感じていたことをデータで現すことができた、という場合がほとんどです。ここで参考にした14年間調査して…、という研究もたぶんそれに似たケースかと思います。大発見ではないけれど、苗木をつくるという場面ではとても重要な情報です。研究者たちの話を伺っていると、だんだんこういうプリミティブな研究は認められなくなってきていると感じます。長期的に観察を続けていかないとわからないことがたくさんあるはずなのですが、1・2年で結論が得られるような研究ばかりが評価されるようです。経験や知恵の部分をデータ化していくような息の長い研究が評価されるようになって欲しいものです。
ところで、以前ハルニレを播種して苗木をつくらなければならないことがありました。パットにいい加減に播いておいても発芽率は高く、苗木をつくりやすい樹種であると感じました。シードトラップでの採取〜播種〜発芽〜本葉〜成長の過程をざっと1枚の写真にまとめました。いろいろとパラレルに作業を進めていたので、全工程に日付を入れるとややこしくなります。あまりいい記録ではありませんが、播種から発芽まで2週間程度でした。
web_190106_elm_900.jpg

2019/01/01

〔参考文献〕
佐々木忠兵衛,1985,道央自生広葉樹の着果の周期性,日林北支論,34,130-132,日本林学会北海道支部

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 20:39| Comment(0) | 冬芽
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: