2017年01月31日

ヤマグワ(Morus bombycs)側芽

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夜半に降ったものの日中はよい天気でした。今日もアイドリングということで一歩も外に出ずじまいでした。21:00の気温マイナス11℃。雪を踏めば靴が鳴る気温です。
ヤマグワの側芽です。
昨日アップした頂芽、仮頂芽なので実は側芽と同じです。
形態的な記述をすると、
『葉痕は隆起し、半円形ないし平円形で、中央が凹み、微小で環状に並んだ多数の維管束痕をもつ。冬芽は卵形ないし卵状だ円形で、やや扁平し、先がとがり長さ3〜6mm』。これは日当たりのよい枝先で、冬芽は1cm以上あります。『芽鱗は托葉起源で、栗褐色ないし褐色をし、縁は淡色であり、無毛で、4枚が覆瓦状に重なる』。
托葉痕もあるのだそうですが、認識できていません。
あっという間に1月が終わります。気持ちだけが焦っていきます。毎年のことなのですが…。
2014/01/22

〔参考文献〕
斎藤新一郎,2009,フィールド版落葉広葉樹図譜,399pp,共立出版
posted by Satoshi SONDA@ARCS at 21:21| Comment(0) | 冬芽

2017年01月30日

ヤマグワ(Morus bombycs)頂芽

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今日は一日中曇っていたような…。19:00の気温マイナス6℃。先週金曜日の夕方から風邪で寝込んでしまい、今日から少しずつリハビリ。
ヤマグワの頂芽です。
仮頂芽タイプの冬芽で、葉痕の反対側を見ると枝の落ちた痕=枝痕があることがわかります。右手の画像で、ひょっとこの口のように見えている部分が枝痕です。本来は側芽なのですが、枝先が落ちてしまっているので、あたかも頂芽のように見えるのです。
仮頂芽タイプの樹木は身近にも多くあり、キタコブシ・カツラ・ハルニレ・クリ・ブナ属・カバノキ属・ハンノキ属・シナノキ属・サクラ属などがこのタイプに属します。
たったこれだけでも頭の容量オーバーという感じになってきました。本日はこれまで。
2014/01/22

〔参考文献〕
斎藤新一郎,2009,フィールド版落葉広葉樹図譜,399pp,共立出版
清水建美,2001,図説植物用語事典,323pp,八坂書房

posted by Satoshi SONDA@ARCS at 19:14| Comment(0) | 冬芽

2017年01月25日

ニガキ(Picrasma quassioides)冬芽

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久しぶりに最高気温が0℃を上回ったようです。曇りがちですが、穏やかな一日でした。20:50の気温マイナス9℃。
ニガキの冬芽です。
昨日、今度の日曜日に開催される「南沢かんじきウォーキング――四季折々(冬)の身近な自然と運動を楽しもう!(東海大学)」のお手伝いをするので、その下見に行ってきました。森の中に入ったとたんでくわしたので、これ。20数本あったでしょうか、雪の上にたくさんの稚樹がニョキニョキ顔を出していました。この葉痕、この皮目…。とっても特徴的なのですが、その場では名前が浮かばず持ち帰りました。ちょっと舐めてみりゃ、すぐわかったのにね。
名前は和名もアイヌ語名も学名の属名も、みんな「苦い」からきています。
アイヌ語では二つの呼び名があって、「シウニ(siw-ni):苦い木」・「ユクライケニ(yuk-rayke-ni):鹿・殺す・木」。
後者については、知里真志保によれば(たぶん『分類アイヌ語辞典 第一巻 植物篇』と思います)、樹皮に傷をつけて取った樹液を鹿猟のときに用いたからといいます。北方植物園(朝日新聞社)では、二つの説を述べています。シカがこの皮を食べて死んだということから。もう一つは、ニガキはむれをなしてはえるので、ここにシカが追い込まれると身動きがとれなくなり猟師が捕まえやすいから。辻井先生は二つ目の説に対して、ニガキが群落をつくるようなことはなく、一般に疎らにしか生えないからこの説明には少々無理があるとしています。確かに札幌近辺ではそんなに頻繁に出てくる樹種ではないように思います。
が、今回歩いたフィールドでは、群れをなしていました。タネは鳥散布型のように見えるのですが、さて、どうして群れができたのでしょうか?
アイヌ語名を調べていてちょっと面白いと思ったことがあります。
シウニ(苦い木)とそれに似た名前は道南を中心とした地域であるの対して、ユクライケニ(鹿・殺す・木)と呼ばれているのは天塩川筋・石狩川筋・北見・北海道の東北部です。このことから類推すると、シウニは樹木そのものをヒトが味わってみて実感としてできたことば、これに対してユクライケニは樹液が実際に鹿狩りに使われていた地域でつくられたことばのように思えました。かつてのエゾシカの分布はどうなっていたのでしょう?
2017/01/24

〔参考文献〕
川村正一 編,2013,新編 アイヌ語の動植物探集,253pp,文泉堂
福岡イト子,1993,アイヌと植物 旭川叢書第21巻,267pp,旭川振興公社
朝日新聞社編,1968,北方植物園,330pp,朝日新聞社
辻井達一,1995,日本の樹木 都市化社会の生態誌,296pp,中公新書,中央公論社



posted by Satoshi SONDA@ARCS at 21:30| Comment(0) | 冬芽