2021年11月27日

ギンリョウソウ(Monotropastrum humile)果実

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昨日から降ったり止んだりということで、決して大雪ではありませんが白い景色を迎えました。いつもの年よりもずいぶんと遅い積雪でした。明日からは数日間気温が高めに推移するという予報なので、根雪になるかどうかは微妙なところです。16:40の気温0℃。
『グループ展「植物の話 しませんか? 植物に魅せられた4人の作家展」』シリーズ、「裏山の植物たち」。その2、ギンリョウソウの果実です。ツツジ科ギンリョウソウ属。
この試料を採取したのは2017年7月2日です。その前日に確認はしていたのですが、「何だろう?」と思いながらそのまま通り過ぎていました。数十個の個体が群を為していて、ギンリョウソウの果実とは思えなかったのです。帰ってきてから図鑑を調べてギンリョウソウであることがわかりました。
図鑑では「白い液果」とされています。また果実は下を向いたまま熟すとあります。この段階ではまだ未熟なので液果状態にはなっていないし、上を向いていました。色は白色ではなく薄いピンクです。とすると、花は下を向いて咲いて、結実すると一度上向きになって、さらに成熟するとトロトロになって下を向く、ということなのでしょう。秋には茎がドロドロと腐って倒れていき、そのときに果実も潰れて種子が散布されるのだそうです。来年じっくり観察してみようかしら。
(作品はA1サイズ縦)

2021/08/11


〔参考文献〕
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info 2021/11/27
梅沢俊,2018,北海道の草花,399pp,北海道新聞社
永田芳男 写真,畔上能力 編・解説,門田裕一 改訂版監修,2013,山渓ハンディ図鑑2 増補改訂新版 山に咲く花,616pp,山と渓谷社

〔おまけ〕
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2021/11/26 裏山で
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2021年11月24日

ギンリョウソウ(Monotropastrum humile)花

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昨日の朝さらっと降ったので、「我が家の初雪宣言」なんてのんきなことを言っていましたが、幌加内や名寄、それに小樽や後志地方ではかなりの大雪になってしまったようです。19:10の気温マイナス2℃。
『グループ展「植物の話 しませんか? 植物に魅せられた4人の作家展」』シリーズ、「裏山の植物たち」とでも題しましょうか。その1、ギンリョウソウの花です。ツツジ科ギンリョウソウ属。
ご覧の通り真っ白で「緑」は見当たりません。葉緑素を持たないため自分ではエネルギーをつくり出すことがない植物です。『菌根菌が有機物を含めたほとんどの栄養分を植物体に供給している』状態です。腐生植物と呼ばれます。梅沢(2018)はギンリョウソウの色を『蝋細工のような透明感のある白色』と表現してます。
札幌では6月の初旬ころ、広葉樹林の林床で花咲きます。何となくですが、ちょっと湿った環境で育つのかしらなんて思い込んでいたのですが、樹冠下ですが尾根で生育していました。なんでそんな思い込みをしたのかしら…?
いつもこのような状態で花が咲いてからしか気がつきません。あたりまえですが、花弁も雌しべも雄しべもあります。断面を見るとよくわかります。正面から見た雌しべの形状は、「松江の花図鑑」には『雌しべの先は広がりキノコ状で、ふちは紫色を帯びる』とあります。以前、個展で花の正面からの画像だけを展示したことがあったのですが、「おい、鬼太郎」って目玉おやじを思い浮かべてしまいました。
(作品はA1サイズ縦)

2021/05/08


〔参考文献〕
筑波大学,BotanyWEB http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/ 2021/11/24
梅沢俊,2018,北海道の草花,399pp,北海道新聞社
松江の花図鑑,ギンリョウソウ https://matsue-hana.com/hana/ginryousou.html 2021/11/24

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2021年11月21日

葉っぱの形(3)

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朝方こそ陽は照ったものの、その後はずーっとドンヨリとした曇り空でした。まだ日中は極端に低い気温ではありません。ただ、天気予報では今週の水曜日くらいからは雪マークで、いよいよ冬の到来となります。19日の夜半に雪が降ったとかで、今年の初雪は11月19日と発表されたそうです。夜に降雪にあったり、朝起きて雪が積もっていたりしたわけでもないので、まだ初雪を迎えたという感じはありません。17:50の気温1℃。
『グループ展「植物の話 しませんか? 植物に魅せられた4人の作家展」』シリーズ、「葉っぱの形(3)」です。
4種載せていますが、ハクウンボク以外の3種は「掌状」、つまり手のひらの形の葉っぱということになります。
カエデ属が掌状葉の代表的なものですが、中には複葉だったり掌状ではないものがあったりで、迷うこともあります(北海道ではほとんどないと思いますが)。北海道の樹木ということで、佐藤(2011)の図鑑からカエデ属の葉っぱの形を抜き出してみました。
ミツデカエデ(Acer cissifolium):3出複葉(主に日高地方)
ヤマモミジ(Acer amoenum var. matsumurae):掌状7〜9 中〜やや深裂
ハウチワカエデ(Acer japonicum):掌状7〜11 中裂
クロビイタヤ(Acer miyabei):掌状5 中裂
イタヤカエデ(Acer pictum):掌状5〜7 中〜浅裂
アカイタヤ(Acer pictum ssp. mayrii):掌状5 浅裂
カラコギカエデ(Acer tataricum ssp. aidzuense):掌状3 中〜浅裂
ミネカエデ(Acer tschonoskii):掌状5 中裂
オガラバナ(Acer ukurunduense):掌状5〜7 中〜浅裂
ネグンドカエデ(Acer negundo):奇数羽状複葉(外来種)

ここではヤマモミジの葉を「掌状深裂」として取り扱いましたが、典型的な葉っぱを採取するのはけっこう難しいものです。
2021/08/03


〔参考文献〕
佐藤孝夫,2011,増補新版 北海道 樹木図鑑,345pp,亜璃西社
日野間彰, FLORA OF HOKKAIDO ,http://www.hinoma.com/maps/index.shtml
学名は、
米倉浩司・梶田忠,2003-,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://ylist.info




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